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「新NISAの『つみたて投資枠』と『成長投資枠』って、何が違うの?」
「両方使ったほうがいいの?どっちから埋めればいい?」
そんなふうに、NISAの2つの枠で迷っている方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、2つの枠の違いは「1年に使える金額」と「買える商品」です。そして、ほとんどの人はつみたて投資枠から使い、足りなくなったら成長投資枠も使うという順番で問題ありません。
この記事では、2つの枠の違いを表で比べたうえで、月の積立額ごとの使い方、売ったときに枠が戻るルール、2027年からの改正点まで、新NISAの枠の基本をまとめて解説します。
💡 この記事のポイント
- 1年に使えるのはつみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=最大360万円
- 一生で使えるのは合計1,800万円。そのうち成長投資枠は1,200万円まで
- 2つの枠は同じ年に併用できる。オルカンなどはどちらの枠でも買える
- 売ると、買ったときの金額分の枠が翌年に復活する(その年のうちには戻らない)
- 迷ったらつみたて投資枠から使い、余ったお金を成長投資枠へ
結論:違いは「年間の上限」と「買える商品」
新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠があり、1つのNISA口座の中で両方を使えます。違いをひとことで言うと、次のとおりです。
→ 金融庁が長期の積立に向くと認めた投資信託・ETFだけを、積立で買う枠
成長投資枠(年240万円まで)
→ 投資信託に加えて、株式・ETF・REITなども買える枠。一括でも積立でも買える
どちらの枠で買っても、利益や配当に税金がかからない点は同じです。また、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))やS&P500などの人気の投資信託は、どちらの枠でも買えます。
つみたて投資枠と成長投資枠の比較表
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
| 非課税保有限度額(一生で使える枠) | 合計1,800万円(そのうち成長投資枠は1,200万円まで) | |
| 買える商品 | 長期・積立・分散に向くと金融庁が認めた投資信託・ETF | 上場株式・ETF・REIT・投資信託(一部を除く) |
| 買い方 | 積立のみ | 一括・積立のどちらも可 |
| 非課税で持てる期間 | 無期限 | |
| 対象年齢 | 18歳以上(2027年1月からは0〜17歳も利用可) | 18歳以上 |
| 併用 | 同じ年に両方使える | |
※金融庁「NISAを知る」より(2026年10月17日確認)。対象年齢は、口座を使う年の1月1日時点の年齢です。
成長投資枠では、信託期間が20年未満のもの、毎月分配型、高レバレッジ型の投資信託や、上場廃止が決まった整理銘柄・監理銘柄は買えません。値動きを2倍・3倍にするレバレッジ型の投資信託が買えないのは、このルールによるものです。
なお、つみたて投資枠だけで1,800万円をすべて使い切ることもできます。上限があるのは成長投資枠のほう(1,200万円まで)だけです。
使える金額の考え方|年360万円・生涯1,800万円
新NISAの枠には、「1年あたりの上限」と「一生の上限」の2つがあります。
✔ 一生で持てるのは、買った金額の合計で1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)
✔ 一生の枠は「いまの評価額」ではなく「買った金額(簿価)」で数える
たとえば、500万円で買った投資信託が1,000万円に値上がりしても、使った枠は500万円のままです。値上がりしても枠が減ることはありません。
月の積立額ごとに、1,800万円の枠を使い切るまでの年数を計算すると、次のようになります。
| 毎月の積立額 | 年間の投資額 | 使う枠 | 1,800万円を使い切るまで |
|---|---|---|---|
| 月3万円 | 36万円 | つみたて投資枠だけで足りる | 50年 |
| 月5万円 | 60万円 | つみたて投資枠だけで足りる | 30年 |
| 月10万円 | 120万円 | つみたて投資枠をちょうど使い切る | 15年 |
| 月20万円 | 240万円 | つみたて120万円+成長120万円 | 7年半 |
| 月30万円 | 360万円 | 両方の枠を使い切る | 最短5年 |
※当サイトによる計算。途中で売らずに、毎月同じ金額を買い続けた場合。
表のとおり、月10万円まではつみたて投資枠だけで足ります。月3万円で積み立てる人なら、1,800万円の枠を使い切るのに50年かかるので、「枠が足りない」と心配する必要はほとんどありません。毎月いくら積み立てるかは、新NISAは月いくら積み立てる?月3万円×20年の試算で整理しています。
どう使い分ける?3つのパターン
ここでは、よくある使い方を3つのパターンで整理します。どれが正解というものではなく、自分の積立額と目的に近いものを選んでください。
パターン1:月10万円以内なら、つみたて投資枠だけでOK
オルカンやS&P500などのインデックス投資信託を毎月積み立てるだけなら、つみたて投資枠だけで十分です。成長投資枠は使わずに残しておいても問題ありません。管理がいちばんシンプルな方法です。
パターン2:月10万円を超えるなら、同じ商品を成長投資枠でも積み立てる
つみたて投資枠(年120万円)を超えて積み立てたい場合は、同じ投資信託を成長投資枠でも積み立てることができます。たとえばオルカンを、つみたて投資枠で月10万円、成長投資枠で月5万円というように分けて買う方法です。中身は同じ商品なので、分散の考え方は変わりません。
パターン3:成長投資枠で、高配当株やETFも持つ
成長投資枠では、個別株やETFも買えます。インデックス投資信託の積立を土台にして、成長投資枠の一部で高配当株やETFを持つという使い方もあります。ただし、個別株は1社の業績に左右されるので、値動きは投資信託より大きくなりやすい点に注意が必要です。
成長投資枠なら、年240万円まで一括でも買えます。ただし、一括で買うと買う時期が1回に集中します。値下がりが不安な人は、成長投資枠でも数か月〜1年かけて分けて買う方法もあります。
売ったら枠はどうなる?「翌年に、買った金額分が復活」
新NISAでは、商品を売ると、売った商品を買ったときの金額(簿価)分の枠が、翌年以降に復活します。
| 例 | 内容 |
|---|---|
| 買ったとき | オルカンを100万円分買う(一生の枠を100万円使う) |
| 値上がり | 評価額が150万円に |
| 売ったとき | 全部売って150万円を受け取る(利益50万円は非課税) |
| 翌年 | 一生の枠が100万円分(簿価の分)復活 |
※金融庁「NISAを知る」の説明をもとに当サイトが作成した例。
ここで注意したいのは、次の2つです。
✖ 復活しても、1年に使える上限(年360万円)は変わらない
つまり、その年の年間投資枠(つみたて120万円・成長240万円)は、売っても戻りません。短期間で売り買いをくり返すと、その年の枠をどんどん使ってしまうので、新NISAは「長く持つ」使い方に向いた制度だと考えておきましょう。なお、売ってすぐ枠が戻るようにする見直しは、2026年度の税制改正では見送られています。
2027年からの改正点
2026年度の税制改正で、新NISAには次の見直しが予定されています。
✔ つみたて投資枠で買える商品が広がる予定(株式に加えて、債券を中心に投資する投資信託なども対象に)
18歳以上の人の年間投資枠(360万円)や一生の枠(1,800万円)は、これまでと変わりません。子ども向けの枠の使い方は、こどもNISAの証券会社選びでまとめています。改正の細かい内容や開始時期は、今後の法令や金融機関の案内で変わる可能性があります。
NISAの枠を自動で使い分けるには
つみたて投資枠と成長投資枠の両方で積み立てる場合、「どちらの枠で買うか」を毎回自分で決めるのは手間です。証券会社によっては、つみたて投資枠を優先して使い、使い切ったら成長投資枠に回す設定ができます。
枠の自動振り分けが使える|松井証券
松井証券では、投資信託の積立設定で口座区分を「積立NISA優先」にすると、つみたて投資枠から順に使われ、枠を使い切ると成長投資枠、課税口座の順に使われます。積立日は毎日か毎月から選べます。投資信託は100円から積み立てられ、JCBオリジナルシリーズのカードでのクレカ積立や「投信残高ポイント」にも対応しています。
口座開設から積立設定までの手順は、松井証券でNISAを始める手順|口座開設から積立設定までで解説しています。
松井証券
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※積立設定の内容・ポイントの付与条件は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
dカードを持っている人|マネックス証券
マネックス証券は、dカードでのクレカ積立に対応しています。一般のdカードでも、積立額のうち月5万円以下の部分は1.1%のdポイントがたまります。主要ネット証券4社の比較は新NISAはどこで始める?主要ネット証券4社をポイントで比較にまとめています。
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※取扱商品・積立条件・ポイント還元は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
よくある質問
Q1. つみたて投資枠と成長投資枠、どちらから使うべきですか?
インデックス投資信託を積み立てるなら、つみたて投資枠から使うのが一般的です。つみたて投資枠の対象商品は、長期の積立に向くと金融庁が認めたものに絞られているので、商品選びで大きく迷いにくいからです。年120万円を超える分を、成長投資枠で買うと考えるとシンプルです。
Q2. 成長投資枠は使わないと損ですか?
損ではありません。使わなかった年の枠は翌年に繰り越せませんが、一生の枠(1,800万円)は減らないので、あとから使うことができます。無理に使い切るより、続けられる金額で積み立てることのほうが大切です。
Q3. 同じ投資信託を両方の枠で買ってもいいですか?
買えます。オルカンなど、つみたて投資枠の対象になっている投資信託の多くは、成長投資枠でも買えます。月10万円を超えて積み立てたい場合によく使われる方法です。
Q4. つみたて投資枠で買った商品は、いつでも売れますか?
いつでも売れます。売った分の枠は、買ったときの金額分が翌年以降に復活します。ただし、その年の年間投資枠は戻らないので、短期間での売り買いには向いていません。
Q5. 旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)で買った分は、新NISAの枠に含まれますか?
含まれません。旧NISAで買った商品は、新NISAとは別に、それぞれの非課税期間が終わるまで非課税で持てます。新NISAの1,800万円の枠は、それとは別に使えます。
まとめ:迷ったら「つみたて投資枠から、余りは成長投資枠へ」
- 1年に使えるのはつみたて120万円+成長240万円=最大360万円
- 一生の枠は1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)。買った金額で数える
- 月10万円までなら、つみたて投資枠だけで足りる
- 売ると、買った金額分の枠が翌年に復活。その年の年間枠は戻らない
- 2027年から0〜17歳もつみたて投資枠を使えるようになる
NISAで買う投資信託や株式は、価格が変動し、元本を下回ることもあります。枠を使い切ることを目標にせず、生活に影響しない金額で続けることを優先してください。
📱 2027年の枠を1月から使うなら
NISA口座は、申し込みから使えるようになるまで1〜2週間ほどかかります。
年明けから積み立てたい方は、年内に口座を準備しておくと安心です。
松井証券
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マネックス証券
※口座開設の条件・ポイント還元などの最新情報は、必ず公式サイトでご確認ください。
📌 毎月いくら積み立てるか迷ったら → 新NISAは月いくら積み立てる?月3万円×20年の試算と途中でやめた場合の差
📌 何を買うか迷ったら → オルカンとS&P500の違いは?新NISAで迷ったときの選び方
📌 iDeCoとどちらを先にするか迷ったら → iDeCoとNISAの違い|会社員・自営業はどっちが得?
📌 証券会社をポイントで比べたい方は → 新NISAはどこで始める?主要ネット証券4社をポイントで比較
📌 松井証券で始める方は → 松井証券でNISAを始める手順|口座開設から積立設定まで
⚠️ 免責事項とご利用上の注意
- 本記事は、2026年10月17日時点で確認できた金融庁などの公表情報をもとに、NISA制度に関する一般的な情報を提供するものであり、特定の金融商品の購入や、特定の証券会社の利用を推奨・保証するものではありません。
- 2026年度税制改正による見直しは、今後の法令や金融機関の案内により、内容や開始時期が変わる可能性があります。最新情報は必ず金融庁・各金融機関の案内をご確認ください。
- 本記事の早見表・例は一定の前提を置いた当サイト独自の計算です。
- 投資信託・株式は価格変動があり、元本を下回る可能性があります。
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- 当サイトの利用によって生じたいかなる損害についても、運営者は一切の責任を負いかねます。最終的な投資判断は、必ずご自身の責任において行ってください。
<参考資料>
金融庁「NISAを知る(新しいNISA)」
金融庁「NISA特設ウェブサイト」
山田&パートナーズ「令和8年度税制改正 NISAの見直し」
auカブコム証券「2026年のNISAの制度改正で何が変わる?」
マネックス証券「dカード積立」

