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新NISAはいつ売る?出口戦略と取り崩し方をやさしく解説

積み上げたコインの山から少しずつ取り出して使うイメージ NISA・資産形成
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「新NISAで積み立てたお金、いつ、どうやって売ればいいの?」

「老後に毎月取り崩すと、何年もつんだろう…」
積立を始めてしばらくたつと、こんな「出口」の疑問が出てきますよね。

結論から言うと、新NISAには「いつまでに売らないといけない」という期限はありません。だからこそ、「いつ・いくら・どうやって売るか」を自分で決めておくことが、出口戦略のすべてです。

この記事では、1,000万円を取り崩したときに何年もつかの試算、3つの取り崩し方の違い、iDeCoや特定口座との売る順番、NISA口座で使える定期売却サービス、相続のルールまでまとめて解説します。

💡 この記事のポイント

  • 新NISAは非課税で持ち続けられる期間に期限がない。売る時期は自分で決める
  • 1,000万円を毎月7万円ずつ取り崩すと、年0%なら約12年、年3%なら約15年もつ(当サイトの試算)
  • 取り崩し方は定額・定率・期間指定の3つ。下がったときの影響がそれぞれ違う
  • 使う時期が近づいたら、数年かけて値動きの小さい資産へ。NISAの中で乗り換えると年間枠を使う
  • SBI証券・楽天証券・マネックス証券では、NISA口座でも自動の定期売却が使える
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結論:新NISAの出口は「期限」ではなく「使い道」で決める

旧NISAには5年・20年といった非課税期間がありましたが、新NISAは非課税で持ち続けられる期間が無期限です。持ち続けている間の値上がり益も、売ったときの利益も、税金はかかりません。

そのため、新NISAの出口は「期限が来たから売る」ではなく、「お金を使う目的に合わせて売る」ことになります。出口は大きく分けて3つのパターンがあります。

出口のパターン 主な目的 売り方の基本
① まとめて使う 住宅の頭金、教育費、車など 使う時期の数年前から少しずつ値動きの小さい資産へ移し、必要な分を売る
② 少しずつ取り崩す 老後の生活費の補い 毎月・隔月など決まった額や割合で売る(定期売却サービスで自動化できる)
③ 使わずに残す 家族に残す 相続されるとNISAの非課税は終わる。ルールを知っておく

いちばん多くの人に関係するのは②の「取り崩し」です。ここから、取り崩すと何年もつのかを具体的に見ていきます。

試算|1,000万円を取り崩すと何年もつ?

たとえば、新NISAで毎月3万円を20年積み立てると、年3%で運用できた場合は約981万円になります(新NISA月3万円の20年後の金額より)。そこで、1,000万円を毎月取り崩した場合に何年もつかを計算しました。

毎月の取り崩し額 年0%(運用しない) 年3%で運用 年5%で運用
月5万円 約16年8か月 約23年 約34年7か月
月7万円 約11年11か月 約14年9か月 約17年11か月
月10万円 約8年4か月 約9年7か月 約10年9か月

※当サイトの計算。毎月末に取り崩し、年利を月複利に換算。税金・手数料は考慮していません。実際の運用成績は毎年変動し、マイナスになる年もあります。

表からわかるのは、取り崩しながらも運用を続けると、お金が長もちしやすいということです。月5万円なら、運用しない場合は約17年でなくなりますが、年3%で運用を続けられた場合は約23年もちます。

ただし、これは毎年同じ利回りが続いた場合の計算です。取り崩しを始めた直後に大きく下がると、同じ金額を引き出すために多くの口数を売ることになり、残高の減りが早くなります。次の「3つの取り崩し方」で、この点を詳しく見ていきます。

取り崩し方は3つ|定額・定率・期間指定の違い

証券会社の定期売却サービスでは、主に次の3つの方法から選べます。

方法 しくみ よいところ 注意点
定額 毎回「5万円」など同じ金額を売る 受け取る額が毎回同じで、生活費の計画を立てやすい 値下がりした時期は多くの口数を売るので、残高が早く減りやすい
定率 毎回「保有口数の◯%」を売る 値下がりした時期は売る量が減り、資産が長もちしやすい 受け取る額が毎回変わる。値下がりすると受取額も減る
期間指定 「◯年◯月まで」と決めて、保有口数を回数で割って売る 決めた時期にちょうど使い切れる 受け取る額は毎回変わる。長生きした場合に備えが残らない

※指定できる方法・最低金額は証券会社によって異なります。

よく聞く「4%ルール」とは?

米国の研究をもとに広まった考え方で、資産の年4%ずつ取り崩せば、資産が長もちしやすいというものです。1,000万円なら年40万円、月あたり約3.3万円になります。

年4%は「定率」の考え方に近く、値下がりした年は受取額も減ります。米国の過去データをもとにした目安であり、日本の物価や今後の相場で同じ結果になるとは限りません。

組み合わせる人も多い

はじめは定額で生活費の不足分を確実に補い、残高が減ってきたら定率に切り替える、という組み合わせ方もあります。また、生活費の1〜2年分を預金で持っておくと、相場が大きく下がった時期に売らずにすむので、資産の減りを抑えやすくなります。

使う時期が近づいたら|NISAの中での「乗り換え」に注意

住宅や教育費など、使う時期が決まっているお金は、その数年前から少しずつ値動きの小さい資産(債券の投資信託や預金など)へ移していくのが一般的です。直前に大きく下がると、取り戻す時間がないからです。

このとき注意したいのが、NISAの中で商品を乗り換えると、年間投資枠を使うことです。新NISAには、売ったお金でそのまま別の商品を買う「スイッチング」の仕組みがありません。

NISAで売ったときの枠のルール
✔ 売った商品の買った金額(簿価)分の枠は、翌年以降に復活する
✖ その年の年間投資枠(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)は戻らない
✖ 売った枠をその年のうちに戻す案は、2026年度の税制改正で見送られた

そのため、NISAで売って別の商品を買い直すと、その年の年間投資枠を使うことになります。乗り換えは、年間枠に余裕のある年に少しずつ行うか、NISAの外(預金など)で値動きの小さい資産を増やす方法もあります。枠のルールはつみたて投資枠と成長投資枠の違いでくわしく解説しています。

売る順番の考え方|NISA・特定口座・iDeCo

NISAのほかに、特定口座やiDeCoでも資産を持っている人は、どこから売るかでも税金が変わります。それぞれの特徴を整理すると、次のとおりです。

口座 売る(受け取る)ときの税金 引き出せる時期
NISA 非課税 いつでも
特定口座 利益に約20%(20.315%) いつでも
iDeCo 受け取るときに課税(退職所得控除や公的年金等控除の対象) 原則60歳から(受け取り開始は75歳まで)

NISAは売っても税金がかからず、持ち続けている間の値上がり益も非課税です。そのため、特定口座で利益の少ない商品から先に使い、NISAでの非課税の運用をできるだけ長く続ける、という考え方があります。

一方、iDeCoは受け取り方(一時金・年金)や時期によって税金が変わり、退職金を受け取る時期とも関係します。iDeCoの受け取り方は人によって正解が違うので、iDeCoとNISAどっちが先?もあわせて確認し、必要に応じて税理士やファイナンシャルプランナーに相談してください。

NISA口座で使える「定期売却サービス」

毎月の取り崩しを自分で売却注文すると、手間がかかり、売り忘れや「今月は下がっているから…」という迷いも出てきます。最近は、NISA口座でも投資信託を自動で定期売却できる証券会社が増えています。

証券会社 指定できる方法 NISA口座
マネックス証券 受取日(1〜28日)と受取金額を指定(原則1,000円以上)。毎月1回 対応(2026年7月14日開始)
SBI証券 定額(1,000円以上)・定率(0.1〜50%)・期間指定(最大50年) 対応(2025年12月6日から)
楽天証券 金額指定(1,000円以上)・定率指定(0.01〜50%)・期間指定 対応

※各社の公式発表・サービスページより(2026年10月22日確認)。対象商品や条件はサービスごとに異なります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。

取り崩しが始まるのは、多くの人にとってまだ先の話です。ただ、NISA口座は1人1口座で、金融機関の変更には手続きが必要です(NISAの金融機関変更の手順)。これから口座を選ぶ人は、積立のしやすさに加えて「出口の自動化」ができるかも見ておくと、将来の手間を減らせます。

使わずに残す場合|NISA口座の相続のルール

NISA口座の持ち主が亡くなると、NISAの非課税はそこで終わります。相続のルールは次のとおりです。

✖ 相続人のNISA口座には移せない
✔ 原則、同じ金融機関の相続人の課税口座(特定口座・一般口座)に移す
✔ 移したあとの取得価額は、亡くなった日の時価になる(それまでの値上がり益に所得税はかからない)
✖ NISAで持っていた資産も、相続税の対象になる

※七十七銀行「NISAの相続」(2025年1月時点)などをもとに当サイトが整理。手続きの詳細は金融機関によって異なります。

相続人が受け取ったあとに値上がりした分は、課税口座での利益として税金がかかります。家族に残すことを考えている人は、どの金融機関にNISA口座があるかを家族と共有しておくと、手続きがスムーズになります。

出口まで見すえて口座を選ぶなら

取り崩しまで1社で完結したい人|マネックス証券

マネックス証券は、2026年7月からNISA口座でも使える「投信定期売却」を始めました。受取日と受取金額を決めておけば、毎月自動で売却されます。積立ではdカードでのクレカ積立に対応していて、積立額のうち月5万円以下の部分は1.1%のdポイントがたまります(一般のdカードの場合)。主要ネット証券4社の比較は新NISAはどこで始める?主要ネット証券4社をポイントで比較にまとめています。

マネックス証券の公式サイトを見る ➝
マネックス証券

※定期売却の対象商品・条件、ポイント還元は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

まずは少額から積立を始めたい人|松井証券

出口を考える前に、まずは積立を始めることが第一歩です。松井証券は、NISAで投資信託を100円から積み立てられ、JCBオリジナルシリーズのカードでのクレカ積立や「投信残高ポイント」にも対応しています。

口座開設から積立設定までの手順は、松井証券でNISAを始める手順|口座開設から積立設定までで解説しています。

松井証券の公式サイトを見る ➝
松井証券

※サービス内容・ポイントの付与条件は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

よくある質問

Q1. 新NISAは、いつまでに売らないといけませんか?

期限はありません。新NISAは非課税で持ち続けられる期間が無期限なので、使う必要が出たときに、必要な分だけ売ればOKです。

Q2. 取り崩しながら、積立を続けることはできますか?

制度上は可能です。ただし、楽天証券のように、積立設定中の同じ商品には定期売却を設定できない証券会社もあります。取り崩しを始める時期には、積立と売却の設定を見直しましょう。

Q3. 売ったお金は、いつ受け取れますか?

投資信託は、売却の注文をしてから証券口座にお金が入るまで、数営業日かかるのが一般的です。商品によって日数が違い、海外の資産に投資する商品は長めになることがあります。使う日が決まっているお金は、余裕をもって売却しましょう。

Q4. 値下がりしているときに取り崩しても大丈夫ですか?

値下がりした時期に定額で取り崩すと、多くの口数を売ることになり、資産の減りが早くなります。生活費の1〜2年分を預金で持っておき、大きく下がった時期は預金から使う、という方法で影響を小さくできます。なお、NISAで出た損失は、ほかの口座の利益と相殺できません(新NISAで損したらどうなる?)。

Q5. 旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)の出口はどうなりますか?

旧NISAは非課税期間が決まっていて、新NISAへの移し替え(ロールオーバー)はできません。期間が終わると、商品は特定口座などに移され、そのときの時価が新しい取得価額になります。期間が終わる前に売るか、課税口座で持ち続けるかを選ぶことになります。

まとめ:出口は「使う目的」と「取り崩し方」を先に決めておく

  • 新NISAは非課税期間が無期限。売る時期は使い道に合わせて決める
  • 1,000万円を月7万円ずつ取り崩すと、年0%で約12年、年3%で約15年(当サイトの試算)
  • 取り崩し方は定額・定率・期間指定。下落時の影響が違うので、生活費の預金と組み合わせる
  • 使う時期が近づいたら少しずつ値動きの小さい資産へ。NISA内の乗り換えは年間枠を使う
  • NISA口座で使える定期売却サービスで、取り崩しは自動化できる

NISAで買う投資信託や株式は、価格が変動し、元本を下回ることもあります。取り崩しの計画は、年金や預金も含めた家計全体で考え、無理のない金額にしてください。

📱 出口まで見すえて口座を選ぶなら

NISA口座は1人1口座です。あとから金融機関を変えるには手続きが必要です。
積立のしやすさと、取り崩しの自動化の両方で選んでおくと安心です。

マネックス証券の公式サイトを見る ➝
マネックス証券
松井証券の公式サイトを見る ➝
松井証券

※口座開設の条件・定期売却の条件・ポイント還元などの最新情報は、必ず公式サイトでご確認ください。

マネックス証券

📌 毎月いくら積み立てると20年後いくら?は → 新NISA月3万円は多い?20年後の金額とみんなの積立額

📌 売ったときの枠のルールは → つみたて投資枠と成長投資枠の違い|新NISAの使い分け

📌 iDeCoとの使い分けは → iDeCoとNISAどっちが先?節税額と2026年12月改正

📌 配当金で受け取る方法も知りたいなら → 高配当株・ETFの選び方

⚠️ 免責事項とご利用上の注意

  • 本記事は、2026年10月22日時点で確認できた金融庁・金融機関などの公表情報をもとに、NISA制度と資産の取り崩しに関する一般的な情報を提供するものであり、特定の金融商品の購入・売却や、特定の証券会社の利用を推奨・保証するものではありません。
  • 取り崩しの試算は、一定の利回りが続くと仮定した当サイトの概算です。税金・手数料は含んでおらず、実際の運用成果とは異なります。
  • iDeCoの受け取りや相続の税金は、個人の状況によって異なります。詳しくは国税庁の情報や税理士等の専門家にご確認ください。
  • 過去の実績は将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。投資信託・株式は価格変動があり、元本を下回る可能性があります。
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  • 当サイトの利用によって生じたいかなる損害についても、運営者は一切の責任を負いかねます。最終的な投資判断は、必ずご自身の責任において行ってください。

<参考資料>
金融庁「NISAを知る(新しいNISA)」
日本総合研究所「2026年度税制改正大綱のポイント」
マネックス証券「投信定期売却」サービス開始のお知らせ(2026年7月15日)
SBI証券 プレスリリース(2025年12月3日)
楽天証券「投信定期売却サービス」
七十七銀行「NISAの相続」

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