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「オルカンを積み立てているけど、NASDAQ100やFANG+のほうが増えているらしい…」
「SNSで見る上昇率がすごいけど、乗り換えたほうがいいの?」
そんなふうに気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、NASDAQ100とFANG+は、オルカンより投資先をぐっと絞った商品です。そのぶん上がるときは大きく上がりますが、下がるときも大きく下がります。FANG+に連動する投資信託は、過去5年のうち1年間で−31.4%になった時期もありました。
この記事では、2026年9月末時点のデータで、オルカン・NASDAQ100・FANG+の中身、成績、コストを比べました。「どれが儲かるか」ではなく、自分がどこまでの値下がりに耐えられるかを考える材料にしてください。
💡 この記事のポイント
- 投資先の数は、オルカン約2,400銘柄、NASDAQ100約100銘柄、FANG+10銘柄。絞るほど値動きが大きくなる
- 直近5年の上昇率はFANG+がいちばん高い。ただし直近1年はオルカンとほぼ同じ
- FANG+に連動する投資信託は、過去5年で1年間に−31.4%の時期もあった
- 信託報酬はオルカン年0.05775%、NASDAQ100年0.2035%、FANG+年0.7755%。月3万円×20年で約98万円の差になる試算
- 買うなら「オルカンをやめて乗り換える」より「一部だけ持つ」考え方のほうが、値下がりの影響を抑えやすい
結論:NASDAQ100とFANG+は「オルカンより尖った商品」
先に結論です。3つの商品は、投資先の広さがまったく違います。
→ 世界の株式約2,400銘柄に投資。約64%は米国株
NASDAQ100(eMAXIS NASDAQ100インデックスなど)
→ 米国のナスダック市場に上場する、金融を除く大型株約100銘柄に投資。IT・ハイテク企業が中心
FANG+(iFreeNEXT FANG+インデックス)
→ 米国のハイテク関連の大型株10銘柄だけに、ほぼ同じ金額ずつ投資
オルカンは「世界全体に任せる」商品、NASDAQ100は「米国のハイテク企業に集中する」商品、FANG+は「その中のさらに一握りの企業に賭ける」商品です。右に行くほど、当たれば大きく、外れたときの痛みも大きくなります。どれが良い・悪いではなく、リスクの取り方がちがうと考えてください。
オルカン・NASDAQ100・FANG+の比較表
| 項目 | オルカン | NASDAQ100 | FANG+ |
|---|---|---|---|
| 投資先 | 世界の株式 | 米国のナスダック上場の大型株(金融を除く) | 米国のハイテク関連の大型株 |
| 銘柄数 | 約2,400 | 約100 | 10 |
| 組み入れ方 | 企業の規模(時価総額)に合わせる | 企業の規模に合わせる(上限調整あり) | 10銘柄をほぼ同じ金額ずつ。年4回見直し |
| 例にした商品 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS NASDAQ100インデックス | iFreeNEXT FANG+インデックス |
| 信託報酬(年・税込) | 0.05775%以内 | 0.2035%以内 | 0.7755% |
| 新NISA | つみたて投資枠・成長投資枠 | 商品による(iFreeNEXT NASDAQ100インデックスはつみたて投資枠・成長投資枠の両方) | つみたて投資枠・成長投資枠 |
※信託報酬・連動指数はマネックス証券のファンド情報、FANG+の組み入れ方は大和アセットマネジメントの公表資料(2026年10月15日確認)より。NASDAQ100に連動する投資信託はほかにもあり、ニッセイNASDAQ100インデックスファンドなども信託報酬は年0.2035%です。信託報酬のほかに、売買委託手数料などの費用がかかります。
FANG+の10銘柄は、指数のルールにもとづいて年4回(3・6・9・12月)見直され、入れ替わることがあります。2026年9月の見直しでは入れ替えはなく、エヌビディアやブロードコムなど、半導体やAIに関わる企業が多く入っています。
10銘柄にほぼ同じ金額ずつ投資するので、1社あたりの比率は約10%です。1社の株価が大きく下がると、それだけで全体が数%動きます。約2,400銘柄に分かれているオルカンとは、ここが大きくちがいます。
これまでの成績:5年ではFANG+、1年ではほぼ横並び
2026年9月30日時点の騰落率(基準価額の上昇率)を比べてみます。
| 期間 | オルカン | S&P500 | NASDAQ100 | FANG+ |
|---|---|---|---|---|
| 1年 | +24.27% | +22.87% | +30.69% | +24.09% |
| 3年 | +90.74% | +93.77% | +119.25% | +170.10% |
| 5年 | +143.12% | +162.23% | +193.51% | +274.68% |
※2026年9月30日現在。マネックス証券のファンド情報で公表されている騰落率より。オルカン・S&P500はeMAXIS Slimシリーズ、NASDAQ100はeMAXIS NASDAQ100インデックス、FANG+はiFreeNEXT FANG+インデックス。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
5年前に100万円を一括で買っていた場合、2026年9月末の評価額はオルカンが約243万円、NASDAQ100が約294万円、FANG+が約375万円です。この5年間は米国の大型ハイテク株が世界の株式市場をけん引したため、投資先を絞った商品ほど大きく伸びました。
ただし、直近1年で見ると、FANG+(+24.09%)はオルカン(+24.27%)とほぼ同じです。「FANG+はいつもオルカンより増える」わけではありません。5年の数字だけを見て選ぶと、「いちばん伸びた時期のあとに買う」ことになりかねない点に注意しましょう。
リスク比較:FANG+は1年で−31.4%の時期もあった
リターンの大きさは、そのまま値動きの大きさでもあります。運用会社が年1回出している「運用報告書」で、決算期ごとの騰落率を比べてみます。
| 決算期(おおむね1月〜翌1月) | NASDAQ100 | FANG+ |
|---|---|---|
| 2022年1月〜2023年1月 | −4.9% | −7.2% |
| 2023年1月〜2024年1月 | +69.9% | +96.6% |
| 2024年1月〜2025年1月 | +31.4% | +53.2% |
| 2025年1月〜2026年1月 | +17.4% | +11.7% |
※eMAXIS NASDAQ100インデックス(第5期、2026年1月26日決算)、iFreeNEXT FANG+インデックス(第8期、2026年1月30日決算)の交付運用報告書より。分配金再投資ベース。決算日が数日ちがうため、期間は完全には一致しません。
上がる年はFANG+が大きく上回る一方、下がる年はFANG+のほうが大きく下がり、2025年からの1年はNASDAQ100のほうが上回りました。「いつも勝つ」商品ではなく、「振れ幅が大きい」商品だとわかります。
さらに、FANG+の運用報告書には、過去5年間の各月末から1年間の騰落率をまとめた数字があります。
いちばん良かった1年:+116.1%
いちばん悪かった1年:−31.4%
平均:+39.5%
※iFreeNEXT FANG+インデックス 交付運用報告書(第8期)より。2021年2月〜2026年1月の各月末時点で、直近1年間の騰落率を計算したもの。
たとえばFANG+を500万円分持っていて、その1年間が−31.4%だった場合、評価額は約343万円、1年で約157万円減る計算です。2022年は米国の金利上昇でハイテク株が大きく下がった年で、円安が進んでいなければ、円での下落はさらに大きかった可能性があります。
平均の+39.5%だけを見ると魅力的ですが、この平均は米国ハイテク株が非常に強かった5年間の数字です。これから先も同じとは限らず、−31.4%を超える下落が来る可能性もあります。
コストの差:20年で約98万円
NASDAQ100とFANG+は、オルカンより信託報酬が高めです。新NISAで月3万円を20年間(合計720万円)積み立て、どれも同じ年5%で運用できたと仮定して、コストだけの差を試算しました。
| 商品 | 信託報酬(年) | 20年後の評価額(目安) | オルカンとの差 |
|---|---|---|---|
| オルカン | 0.05775% | 約1,230万円 | ― |
| NASDAQ100 | 0.2035% | 約1,209万円 | 約−21万円 |
| FANG+ | 0.7755% | 約1,132万円 | 約−98万円 |
※当サイトによる試算。毎月3万円を積み立て、信託報酬を差し引く前の利回りを年5%(月複利)と仮定し、信託報酬は毎月の残高から差し引いて計算。税金・その他の費用は考慮していません。実際の運用成績は毎年変動し、元本を下回ることもあります。
オルカンとS&P500の比較では、信託報酬の差は20年で約3万円でした(オルカンとS&P500の違いは?新NISAで迷ったときの選び方)。FANG+はその約30倍の差になります。FANG+を選ぶなら、このコストを毎年上回るだけのリターンを期待するかを一度考えておきましょう。
オルカンの次に買うなら?考え方の目安
ここでは、どれを買うべきかではなく、考え方の整理をします。
「乗り換え」より「一部だけ持つ」ほうが影響を抑えやすい
オルカンをやめてFANG+に全部切り替えると、資産のすべてが10銘柄の値動きに左右されます。一方、オルカンを土台(コア)にして、NASDAQ100やFANG+を一部だけ(サテライト)持つ形なら、大きく下がったときの影響は持っている割合の分にとどまります。
たとえば資産の1割をFANG+にした場合、FANG+が−31.4%下がっても、資産全体への影響は約−3%です(オルカン部分の値動きは別)。割合の上限を先に決めておくと、値上がりにつられて買い増しすぎるのを防げます。
オルカンと重なる部分も多い
オルカンの約64%は米国株で、上位にはエヌビディア・アップル・マイクロソフト・アマゾンなど、NASDAQ100やFANG+とも重なる企業が入っています。NASDAQ100やFANG+を足すことは、分散を広げるというより、米国の大型ハイテク株の比率をさらに高めることになります。
✔ 1本だけで、ほったらかしにしたい
✔ 1年で3割下がると、不安で売ってしまいそう
✔ どの国・どの業種が伸びるかは予想したくない
✔ コストはできるだけ低くしたい
✔ 米国のハイテク企業がこれからも成長の中心だと考えている
✔ 1年で3割以上下がっても、売らずに持ち続けられる
✔ 生活防衛資金と、オルカンなどの土台の積立はすでにできている
✔ 持つ割合の上限を自分で決めて守れる
買う前に知っておきたい注意点
為替の影響も受ける
3つとも外国の株式に投資する商品なので、円高になると円での評価額が下がります。NASDAQ100とFANG+は日本株を含まないため、オルカンより為替の影響を受けやすくなります。
過去に強かった商品ほど、話題になってから買いがち
SNSで話題になるのは、たいてい大きく上がった後です。上がった後に買い、下がったときに怖くなって売ると、高く買って安く売る結果になります。積み立てなら買う時期は分散できますが、下がったときに続けられるかが大切です。
NISAで売ると、その年の枠は戻らない
NISAで買った商品を売ると、売った分の非課税枠は翌年以降に復活しますが、その年の年間投資枠(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)は戻りません。オルカンとFANG+の間で乗り換えをくり返すと、枠を効率よく使えなくなります。
どの証券会社で買っても中身は同じ
投資信託は、どの証券会社で買っても中身・基準価額・信託報酬は同じです。ただし、取り扱っている商品やNISAで買える枠、クレカ積立やポイントのサービスは証券会社ごとにちがいます。買いたい商品を扱っているかを、各社の商品検索で確認してから口座を選びましょう。主要ネット証券4社の比較は新NISAはどこで始める?主要ネット証券4社をポイントで比較にまとめています。
JCBカードを持っている人|松井証券
松井証券では、iFreeNEXT FANG+インデックスとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスのどちらも、NISAのつみたて投資枠・成長投資枠で買えます。オルカンも100円から積み立てられ、JCBオリジナルシリーズのカードでクレカ積立(月100円〜10万円)ができます。
保有している投資信託の残高に応じてポイントがたまる「投信残高ポイント」は、iFreeNEXT FANG+インデックスが年0.32%、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスが年0.215%です。信託報酬が高めの商品ほどポイント率も高くなる仕組みなので、FANG+やNASDAQ100を持つなら、ポイントで差が出やすい証券会社の一つです。たまったポイントは投資信託の購入やdポイント・PayPayポイントへの交換に使えます。
口座開設はスマホなら最短即日で、NISA口座も同時に申し込めます。手順は松井証券でNISAを始める手順|口座開設から積立設定までで解説しています。
松井証券
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※NISAの対象・ポイント率は松井証券の投資信託検索画面より(2026年10月15日確認)。取扱商品・NISAの対象・ポイント還元は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
dカードを持っている人|マネックス証券
マネックス証券は、dカードでのクレカ積立に対応しています。一般のdカードでも、積立額のうち月5万円以下の部分は1.1%のdポイントがたまります。
マネックス証券
※取扱商品・積立条件・ポイント還元は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
よくある質問
Q1. FANG+は新NISAのつみたて投資枠で買えますか?
iFreeNEXT FANG+インデックスは、2023年10月からつみたて投資枠の対象になっており、成長投資枠でも買えます。ただし、取り扱いは証券会社ごとにちがうので、口座を開く証券会社の商品検索で確認してください。
Q2. NASDAQ100とFANG+を両方持つ意味はありますか?
どちらも米国の大型ハイテク株が中心で、エヌビディアなど重なる企業も多いため、両方持っても分散の効果はあまり増えません。オルカンと合わせて持つ場合も、米国ハイテク株の比率が高くなる点は理解しておきましょう。
Q3. オルカンをやめて、FANG+に乗り換えたほうがいいですか?
どちらが将来上回るかは誰にもわかりません。直近5年はFANG+が大きく上回りましたが、直近1年はほぼ同じで、1年で−31.4%の時期もありました。乗り換えるかどうかより、「どこまでの値下がりなら売らずに続けられるか」で、持つ割合を決めるのがおすすめです。
Q4. 信託報酬0.7755%は高いですか?
オルカン(年0.05775%以内)と比べると10倍以上で、月3万円×20年の試算では約98万円の差になります。指数に連動する投資信託としては高めなので、そのコストを上回るリターンを期待できるかを考えて選びましょう。
Q5. レバレッジ型のNASDAQ100やFANG+はNISAで買えますか?
新NISAの成長投資枠では、値動きを2倍・3倍にするレバレッジ型の投資信託は対象外です。NISAで買えるのは、指数にそのまま連動するタイプです。
まとめ:「オルカンの次」は、乗り換えより割合で考えよう
- 銘柄数はオルカン約2,400、NASDAQ100約100、FANG+10。絞るほど値動きが大きい
- 5年の上昇率はFANG+が最も高いが、直近1年はオルカンとほぼ同じ
- FANG+は過去5年で1年間に−31.4%の時期もあった
- 信託報酬の差は、月3万円×20年でFANG+とオルカンで約98万円
- 持つならオルカンを土台に一部だけ。割合の上限を先に決め、下がっても売らずに続けられる金額にする
どの商品も価格が変動し、積み立てた金額を下回ることもあります。生活に影響しない金額で、少額から考えてみてください。毎月いくら積み立てるかは、新NISAは月いくら積み立てる?月3万円×20年の試算で整理しています。
📱 まずはNISA口座の準備から
NISA口座は、申し込みから使えるようになるまで1〜2週間ほどかかります。
2027年1月から積み立てたい方は、年内に口座を準備しておくと安心です。
松井証券
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マネックス証券
※取扱商品・口座開設の条件・ポイント還元などの最新情報は、必ず公式サイトでご確認ください。
📌 オルカンとS&P500で迷っている方は → オルカンとS&P500の違いは?新NISAで迷ったときの選び方
📌 オルカンを積み立てると実際どうなったか、実績で確かめたい方は → ドルコスト平均法シミュレーション|オルカン月3万円の実績検証
📌 証券会社をポイントで比べたい方は → 新NISAはどこで始める?主要ネット証券4社をポイントで比較
📌 松井証券で始める方は → 松井証券でNISAを始める手順|口座開設から積立設定まで
⚠️ 免責事項とご利用上の注意
- 本記事は、2026年10月15日時点で確認できた運用会社・販売会社などの公表情報をもとに、投資信託に関する一般的な情報を提供するものであり、特定の金融商品の購入や、特定の証券会社の利用を推奨・保証するものではありません。
- 騰落率は2026年9月30日時点、決算期ごとの騰落率は各ファンドの交付運用報告書の数値です。信託報酬・NISAの対象・取扱条件は変更される場合があります。実際にお申し込みの際は、必ず最新の目論見書・各社の案内をご確認ください。
- 本記事の試算は一定の前提を置いた当サイト独自の計算であり、過去の実績や試算は将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。
- 投資信託は価格変動があり、元本を下回る可能性があります。投資先を絞った投資信託は値動きが大きくなりやすく、外国の資産に投資する投資信託は為替の変動の影響も受けます。
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<参考資料>
マネックス証券「iFreeNEXT FANG+インデックス」
マネックス証券「eMAXIS NASDAQ100インデックス」
マネックス証券「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」
マネックス証券「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
大和アセットマネジメント「iFreeNEXT FANG+インデックス 交付運用報告書(第8期)」
三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS NASDAQ100インデックス 交付運用報告書(第5期)」
大和アセットマネジメント「iFreeNEXT FANG+インデックス 定期リバランスのお知らせ」(2026年9月24日)
松井証券「投信残高ポイントサービス 特徴」
マネックス証券「dカード積立」
金融庁「新しいNISA」

