公募増資の内容と目的
詳細は下記のリリースを参照してください。
海外市場を対象に約1,300億円相当の新株発行を行う予定です。資金の大半は従来通りビットコイン買付に充てる方針ですね。その他資金はBTCを生かした金融事業(ビットコイン・インカム事業)に使用されるとのこと。
メタプラネット2025/8/27IR
これまでの実績と成長戦略
メタプラネットは既に約18,991 BTC(約21億ドル相当)を保有しています。日本企業として最大級、世界でも上位に位置するコーポレートBTCホルダーです。2027年までに合計210,000 BTCの保有を目指す戦略も発表しています。
2025年8月25日、複数の上場企業が相次いでビットコイン(BTC)の追加取得を発表。メタプラネット(3350)、リミックスポイント(3825)、アジャイルメディア(6573)などがリリースを発信しました。各社の取得内容や狙い、業界全体への[…]
資金調達と株式価値の関係
今回の公募発表を受け、株価は一時的に6%前後上昇。市場は好感していると捉えています。この資金調達をビットコイン戦略の正当化とさらなる成長の布石と見ているのでしょう。

国際的な注目と戦略的提携
エリック・トランプ氏が3月にメタプラネットの戦略顧問に就任。9月1日に東京で開催予定の株主総会に出席する見込みです。これにより、国際的な注目はより高まると思っています。
これも壮大なストーリーの重要なパーツになることでしょう。
米国のトランプ大統領の長男、エリック・トランプ氏。彼が「ビットコイン(BTC)は2025年末に175,000ドル到達、将来的には100万ドルを超える」と強気の予測を掲げました。 同時に、日本や香港での暗号資産事業展開も視野[…]
なぜ今、ここまで大胆な資金調達か?
- 円安・低金利長期化へのヘッジ
- BTCを財務資産の柱とする戦略
- 金融商品やインデックスを通じた機関からの需要増を見据え
- ビットコイン・ゴールドラッシュと自称するCEOの強い意志
大きくは上記のような要素であると思います。特に機関からの需要増を見越したうえで今回の海外向けの公募増資はかなり戦略的と捉えました。
メタプラネットは言わずと知れた日本のBitcoinトレジャリー企業。FTSE Russellによる2025年9月度セミアニュアルレビューを受け、小型株から中型株へ格上げされ、FTSE Japan Indexおよびグローバル指標のFTSE A[…]
まとめ
メタプラネットは単なる国内上場企業ではもはやない状況ですね。今回の海外市場での大型資金調達。これは「ビットコイン・トレジャリー企業」として世界に名をより知らしめるでしょうし、今後も継続した公募増資は想定されます。
企業価値向上とBTCの戦略的保有という両面を推進する動きは要注目です。