目次
1. JPYCが切り拓く円ステーブルコイン時代
ざっくり今の動きは以下のような状況です。
- 金融庁は今秋にもJPYCが発行する円建てステーブルコインを承認予定とのこと
- JPYC社は資金決済法に基づき資金移動業者の登録(関東財務局・第00099号)を取得
- 1JPYC=1円で裏付け資産として預貯金や国債を用意
- ERC-20(Ethereum)、Avalanche、Polygonなど複数チェーンで発行可能へ
以下、JPYC社のサイトにあった時系列になりますので引用します。わかりやすいですね。
2. 日本国債にも波及?新たな資産需要の創出
JPYCは裏付け資産に日本国債を用います。これによって日本国債への新たな需要創出が期待されます。これはアメリカのUSDTやUSDCと国債の関係と同様の構造になります。日本のステーブルコイン市場にも新たな資本流入を呼びこめるかもしれません。
3. ユースケースと市場展開の拡大
JPYCは個人・法人向けの決済、国際送金、DeFi連携など多様な用途を想定しています。さらに、今後3年間で最大1兆円(約68億ドル)規模の発行を目指すと公表されており、ステーブルコイン市場での存在感は急速に高まるでしょう。
また、その他JPYCと協業したり出資する企業にとってはポジティブなニュースであることは間違いないと思います。加えて日本の経済にとって大きな動きになることも間違いないのではないでしょうか?
4. 規制整備と金融政策との整合性
2023年6月の資金決済法改正。日本ではステーブルコインは「電子決済手段」として明確に区分され発行が認められるようになりました。この制度整備によりDeFiとの連携、企業間取引などの拡張性も確保され経済インフラとしての整備基盤が整いつつあります。
個人的な感想ですがもう2年も前の話なんですね。
つい先日のような感覚でいましたが時の流れの速さを感じます。
まとめ
- 金融庁がJPYCの資金移動業者登録を承認し今秋にも発行へ
- 裏付けは預貯金と国債。安定性と規制適合性が特徴
- 国内初の円建てステーブルコインとして大きな社会的インパクト
- 国債需要、国際送金、DeFiなどへの波及効果も期待
日本初の円建てステーブルコインJPYC。Web3時代における日本のデジタル金融インフラの新たな礎となる可能性を秘めています。ワクワクしますね!今後の動きに引き続き注目していきたいと思います。