2025年8月25日、複数の上場企業が相次いでビットコイン(BTC)の追加取得を発表。メタプラネット(3350)、リミックスポイント(3825)、アジャイルメディア(6573)などがリリースを発信しました。各社の取得内容や狙い、業界全体への影響について詳しく解説します。
メタプラネット、BTC保有量を19,000 BTC目前に
東京証券取引所スタンダード市場に上場しているメタプラネット(3350)。同社は8月25日に103BTCを追加取得したと発表。
メタプラネットIR
同社の保有量は約18,888 BTCから18,991BTC超に達し、日本企業最大級のBTC保有額をさらに更新しているような状況です。同社は2027年までに210,000BTC保有(555ミリオン計画)の戦略を掲げており、着実に進捗を進めている模様。
リミックスポイントもビットコイン積極追加取得
リミックスポイント(3825)は、8月25日の開示で約42BTCの追加取得を発表。数量自体はメタプラネットと比較してしまうと小規模ですが、同社も着実に取得を重ねています。2025年4月からカウントして14回目の追加取得。年度初めから見ると保有量は約2倍です。暗号資産に対する一貫した投資方針が見て取れます。
リミックスポイントIR
リミックス傘下には、暗号資産交換業者ビットポイント(Bitpoint)があり、グループ全体としてWeb3・暗号資産関連領域でのプレゼンスを強化中です。今後も小刻みな買い増しが続く可能性が高いです。
アジャイルメディアもビットコイン追加取得
アジャイルメディア・ネットワーク(6573)もビットコイン追加取得です。
アジャイルIR
メタプラやリミポと比較すると規模としては小さいです。ですが、企業価値向上策として財務資産にBTCを取り入れている姿勢は感じますね。
ストラテジーも3081BTC追加取得
こちらはマイケル・セイラー率いる世界のストラテジー。
彼らも3,081BTCを追加取得し、累計63万2457BTC(約6兆7430億円)保有になっている模様。
価格が大幅に変動する中、ストラテジー(Strategy)は先週もビットコイン(BTC)の保有量を増やし続け、3081BT…
日本企業も世界の企業も継続的にBTCを買い増し中ですね。
国内企業によるBTC取得は今後さらに加速か?
これらの発表が同日に集中した背景は何か。たまたま8月の月末の月曜だっただけかもしれません。が、大局的に見て私は2025年後半にかけて暗号資産市場のさらなる活況見通しがあるとみています。
- ビットコインETFの世界的な普及
- 円安・インフレ対策としての企業資産防衛
- 米国・欧州でのBTC保有企業増加という国際的潮流
こうした状況を受けて日本国内でも「ビットコイン=戦略資産」と捉える企業がより増えていくのでは?と捉えています。
- 遊休資産の運用先
- 分散型インフレヘッジ資産
- 株主価値向上手段
このような役割をビットコインには期待ができます。ですので、今後国内企業でもビットコインの取得は加速するのではないでしょうか。
まとめ
たまたま8月25日だった可能性も当然あります。しかしながら、企業によるビットコイン戦略の本格的な加速を目の当たりにした気もしています。メタプラを筆頭に今後もBTCを保有・開示する企業が増えていく可能性は高いのでは?
投資家にとっても、「BTC保有企業に投資する」という新たな視点が重要になる時代が、確実に近づいています。